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9月に入りましたがなかなか涼しくならない今日この頃です。皆様この夏はいかがお過ごしになりましたでしょうか。初夏はなかなか暑くならず心配もありましたが、お盆前後からは大変暑くなり、夜になっても30度を超す日が続きました。
私は8月お休みを頂きまして、半ばから秋に予定しております香港・シンセン公演の劇場の下見へ行ってまいりました。また、帰国しましてからは9月南座で上演されます「義経千本桜」通し狂言の復習などをしておりました。
3年前の12月に香港へ訪れました時は、ディズニーランドに行きそのまま蘇州に渡りまして昆劇のお稽古を行いました。2007年には中国では、水や大気汚染など環境問題の話題が多く、それ以降ずいぶんと改良して来たのでしょう。3年前の香港よりも遙かに空気が綺麗になっていたことを嬉しく思いました。
香港は東京よりも小さい街ですが、山にビルが沢山そそり立っていて、夜はまるで美しいおもちゃの夜景を観ているような感覚にとらわれました。両岸の間に海があるのですが、香港の人たちはその海を「河」というイメージでとらえているようです。船が行き来している風景も大変ロマンチックに思いました。3年前には映画の「慕情」の丘にも行きましたが、今回は劇場の下見がありましたので食事以外はほとんど室内で過ごしておりました。香港の位置は台湾より少し西、沖縄より遙かに南に位置しますので気候は大変暑く、昼間に外出するのは大変です。夜になりますと海の風がありますので多少は涼しくなりました。
香港〜シンセンを移動する際にはパスポートの提示が必要となります。『さすがに広い国だな…』と実感しました。また、北京の制作の仲間や友人達と共にしておりましたが、標準語は香港の方に通じても、香港の言葉は北京の人にはあまり解らないようでした。日本の南と北の方言の違いよりは、はるかに大きい違いのあるということでした。蘇州語も大変難しいと言われておりまして、特に「牡丹亭」のような古典の言葉は分かりにくいのは当然ですが、日常の言葉が分からないということは驚きでした。これから中国語を勉強していこうと思っておりました。香港や地方の街では通じないかもしれないと自分に言い訳もしました。
シンセンはまだ新しい街で、もうすぐ30周年を迎えるそうです。今回その地で昆劇がどのように受け止められるのでしょうか。10月は赤坂のACTシアターで「牡丹亭」を上演させていただきますので毎回毎回少しずつ慣れてゆくように心がけて行きたいと思っています。
さて、9月はおなじみの「義経千本桜」の通しです。私は「典侍の局」と吉野山と四の切りの「静御前」を努めさせていただきます。京都の南座でお目にかかれますことを楽しみにしています。
まだまだ暑さが続くようです。皆様どうぞお身体を大事になさって下さいませ。
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