新年明けましておめでとうございます。昨年中はいろいろとお世話になりました。本年もよろしくお願い致します。1月は久しぶりにお休みを頂きましてお正月を満喫しております。
「歌舞伎座さよなら公演」が昨年の1月から始まりまして、もう1年が経ちます。月日が経つのは本当に早いもので、今年の4月歌舞伎公演が終了しますと、約3年間休場となります。この3年の間にはどのような舞台に立とことが出来のかと色々考えております。
去年の11月の「八千代座公演」17日からの「上海公演」11月30日からは「京都顔見世興行」と舞台が続いておりまして、12月の南座の顔見せが26日に終わり2ヶ月ぶりの自宅を味わっております。
1月27日には坂東三津五郎さんの「追善舞踊会」に出させて頂きまして、2月歌舞伎座でも先代中村勘三郎さんの追善ございます。昼の部で「口上」・「ぢいさんばあさん」。夜の部では「籠釣瓶花街酔醒」で「八ツ橋」のお役を頂きました。「八ツ橋」は大役でございまして、成駒屋さんのお家にとりましても大きな演目でございます。私と致しましては、尊敬致します、御先代の成駒屋さんの追悼という意味も込めたいと思っております。
「ぢいさんばあさん」の後半では老女ですので、2月の半ば過ぎには少しずつ身体を動かして行かなければと考えております。
去年の夏から新種のインフルエンザなどがニュースで騒がれており、周りではみな、大変心配しておりまして、検温を義務としているグループもありました。私はこの10月末から地方や中国と各地へ行って参りましたが、風邪やインフルエンザの影響が全く無く舞台を努められましたことは幸せでした。今年の春辺りにも『何か新種のウイルスなどがやってくるのか』という思いもありますが、やはり健康に留意してしっかりした食事、充実した睡眠をとることが大事だと思っています。
先月のコメントでも申し上げましたように、年頭は歌舞伎や昆劇などの覚えることがありませんで、何もお稽古をしない正月を過ごせるのは本当に久しぶりです。
さて、今年はどのような年になりますでしょうか。年越しの除夜の鐘が鳴ります時は毎年一人で過ごすことが習慣となっています。年明けには最初に三つのお願いをしておりまして、一つ目に「健康」。二つ目には「充実した仕事」。三つ目に「人との繋がり」とお願い事を致します。以前のコメントにも「人との繋がりが大事」と書いたと思いますが、今年もそのような願い事をしました。
私は「毎年の抱負」というものを立てたことがありません。月並みな言葉にはなりますが、日々を充実して過ごし、出来る限り地球に優しさや思いを込め、そして現歌舞伎座の舞台を最後まで精一杯努められるよう努力したいと考えております。
今改めて考えますに、永いこと舞台を努めさせて頂きましたが、中々『これ』という舞台を務められたという日を迎えることが出来ません。まして、ただ長く舞台に立てれば良いというものでもございません。かえって昔の頃の方が充実した舞台を努められていたのではないかと思える事もあるような気も致します。当然のことですが、一生の修行でございます。
皆様にとりましても、今年が素晴らしい一年になりますよう、健康に留意なさって、お芝居をお楽しみ頂けましたら幸でございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。