コメント--バックナンバー 2009年9月

 皆様お元気でいらっしゃいますか。いよいよ9月に入りました。
 梅雨も8月に入ってやっと明けましたが、今年の夏はすっきりしない日が続きました。8月はお休みを頂きまして編集作業や公演中で出来なかったお仕事をしておりました。舞台の仕事としましては20日・21日に南座で「雪」・「葵の上」・「鐘ヶ岬」を踊らせて頂きました。 「雪」・「葵の上」・「鐘ヶ岬」はかずある邦楽の地唄の古典の中でも名曲でございます。長唄や唯是先生のお琴の演奏のように大勢の合奏ではなく、しっとりとしたもので、短期間の舞踊会として開催させて頂く準備をしておりました。去年の下関公演の前に、松竹の稽古場でこの三題のお稽古をしましたときは、やはり小さいながらも大変充実した素晴らしい作品だということを実感致しました。また、お客様からも充実した反応を頂くことが出来ました。『小さいながらも名作といいますのは充実した力があるなあ』と思いました。そういう感覚もありまして、今年の南座舞踊公演を開催させて頂きました。お陰様でチケットも即日完売となり、大勢のお客間に観劇して頂きました。お客様も「この地唄三題を楽しんで頂けた」と噂をお聞きしまして、私も胸をなで下ろしております。また、去年の下関の公演は特別ではございましたが、京都という土地柄で関西で出来ました地唄というものを舞わせて頂くことは、数年前でしたら関東の人間が地唄を京都で舞うこと自体、道に外れたことかもしれません。しかし今こうしてあらゆる枠組みが自由になり 「交流がもてる時代になったのだなあ」とつくづく考えております。
「大文字焼き」が終わりまして明くる日に京都入りしましたが、今年の東京よりはるかに暑く「さすがに京都だな」と感じたこの夏でございます。
また、7月下旬から8月半ばまでインフルエンザが流行り、修学旅行や高校野球などに影響しておりまして心配もありましたが、お陰様で無事に舞踊会を済ますことが出来ました。
 南座公演が終わりましてすぐに、9月に「世田谷パブリックシアター」で公演致します「DADAN」(鼓童の新しいグループ)のお稽古のために佐渡へ渡りました。佐渡でのお稽古が終わりまして、11月上海公演(昆劇、牡丹邸)の記者会見発表と蘇州でのお稽古のために、新潟から中国へ渡り9月に帰国致します。9月半ばには、もう一度佐渡へお稽古に行ってまいります。 佐渡でのお稽古が済みましたら、鼓童のメンバーと一緒に東京へ入り19日の初日を迎えることとなります。この8月は歌舞伎以外の彩りのある楽しい仕事を色々させて頂きました。
10月歌舞伎座公演昼の部では、久し振りとなります「蜘蛛の拍子舞」に、中幕で出させて頂きます。夜の部は「義経千本桜」渡海屋・大物捕で典侍の局を初役で務めさせて頂きます。この典侍の局のお稽古も8月のうちに先輩につけて頂きました。
9月19日〜23日「DADAN」の公演。10月の歌舞伎座公演でお待ち申し上げております。
また6月のコメントでも述べさせて頂きましたが、5月に行って参りました「モルディブでの過ごし方」が9月1日発売の婦人画報へ掲載されております。お楽しみ頂けたらと存じます。
まだまだ残暑が続くと思います。皆様どうぞお身体に気を付けてお過ごし下さいませ。